So-net無料ブログ作成
検索選択

新たな一歩 [産婦人科医]

かつて、
10月に思うこと」
というタイトルで、記事を書いたことがあります。
あれから、すでに6年の歳月が過ぎています。

この10月も、
(10月だけじゃなくて、ずっとですが)
本当にたくさんの出来事があり、
そして、
ひとつひとつを、ボクの記憶の引き出しに入れていくんだと思います。
引き出しは、折に触れて、用事があった時に、
そして、用事がなくても、
開けないといけません。
そっと、取り出して、
中身を確かめるのです。

毎年、10月は、ボクにとって
自分を振り返る時でもあります。

昨日、周産期専門医試験を受験しました。
医師になって20年以上が経過し、
学会の暫定指導医になり、
7年間が過ぎました。
学会の暫定措置が終了するため、
専門医を受験することになりました。

試験に先立って、小論文の提出があり、
口頭試問では、
産科、小児科から1名ずつの面接官が
経験症例と、この小論文に関して
質問があります。

試験で小論文を書いたのは、
恥ずかしながら初めての経験でした。
これだけ、
ちまちまとブログを続けているのに。

いくつかの文献を引っ張り出して、
優等生的な内容を書こうと思いましたが、
うまくかけませんでした。
結局、自分の経験に基づいて、
感じたままに思いを書きました。

産科と小児科のそれぞれの先生から、
症例に関する質問がおわり、
小児科の先生が、続けます。

 「つぎに、小論文について伺います。」
と、姿勢を正すような感じでした

 「いやぁ、貴重な、われわれ小児科医からみても、本当に、貴重な経験をされましたね。」
「はい。」
 「先生の書かれているとおりだと思います。」

和やかな、雰囲気の中で、
産科医として、なによりも「母体の安全を最優先させる」というスタンスを、
決して見失うべきではないと述べました。

口頭試問の時間を1分くらいオーバーしたのに、
最後まで聞いていただいて、
面接官の先生には感謝します。

今回の試験で、
これからも、
小さな命と、お母さんや家族のために、
頑張っていくんだという意思を、
自分で確認できたように思います。

この病院に来て、
10月1日で、丸3年が経ちました。

これまでに出会った、新しい命、小さな命も、悲しかった命も、
すべてを決して忘れません。

一つのけじめがついて、
また、
一歩、一歩、前に進んでいきます。

頑張ります。

nice!(3)  コメント(13) 

nice! 3

コメント 13

えりん

本日こちらのブログを見つけ、全部の記事を拝見させていただきました。とても参考になりました。

私は本日22週に入った初妊婦です。

初めてのことだらけで毎日が新鮮であり不安も大きいのですが、こちらのブログを読んで、先生のような方がいらっしゃれば、どんなお産もきっと大丈夫!とこれからの妊婦生活にも希望と勇気を持つことができました。
とても嬉しい妊娠ですが、心配性なのでどうしてもよくないことや大変なことばかり考えてしまうんですよね…。

欲を言えば先生のいらっしゃる病院で出産したかったです 笑

試験お疲れ様でした!
お忙しい毎日かと思いますが、お体に気をつけてくださいね。

またブログの更新を楽しみにしています!
by えりん (2014-10-26 21:58) 

ハナ

はじめまして。ハナと申します。
今日は次男の1歳の誕生日です。一年前、入院中にブログを見つけました。今日、久しぶりに拝見し嬉しさと懐かしさでコメントを書いてみました。

私は幸い2回の出産とも安産でしたが、産後の気持ちの高ぶりと不安定さか、何故か涙が溢れたり夜眠れない日があり、ハル先生のブログを見つけ何時間も読んだのを覚えています。ほっこりしたり、涙したりして、先生の人柄にふれいつの間にか気持ちも落ち着きました。
私の先生もとても良い先生でしたが、ハル先生はもう一人の私の先生です。お会いしたことはありませんが。笑

お陰様で息子達も元気にすくすく育っています。私も一歩一歩前に進めるよう頑張ります。
ハル先生もお身体大切に、お仕事頑張って下さい。ブログ、また時々読ませて頂きます。ありがとうございました。
by ハナ (2014-11-05 22:26) 

ともたま

お忙しい中での周産期専門医試験お疲れさまでした!
haru先生の小論文、凄く読みたいです(o^^o)

10月は先生にとって本当に大切な月なんですね。
6年前の記事を再度読みました。先生の産婦人科医としての気持ちや決心を改めて考え、そして感じさせていただきました。
僕は5年前の10月末に先生のブログに出会い、悩みに悩んで11月15日に初めて先生にコメントしました。
今も先生は、あの時と全く変わらないです。
すっごく嬉しいです。
「これまで出会った全ての命を決して忘れない」とのお言葉。
僕の3人の息子達は先生の病院で誕生しておりませんが、先生の出会った可愛い命の中に含まれてるって勝手に思っております。
先生、なんとかここまで頑張ってこれました。
これからもあの時の出逢いに感謝し、頑張っていきます。
haru先生、寒くなってきましたので、風邪など引かぬようお気をつけ下さい。
これからも応援してま〜す!
by ともたま (2014-11-16 21:17) 

haru

えりんさん、コメントありがとうございます。
妊娠は、とくに初めての妊娠は不安だらけだと思います。
ボクたち医療者からすると、あんまり不安を感じていない妊婦さんの方がかえって心配に感じることもあります。
最近のように、核家族化が進むと、何かと相談できる年長者が周囲にいない方も多く、その分、インターネットからの情報を頼りにする傾向もあると思います。
ボクが伝えたい思いは、あくまでもボク個人的なもので、必ずしも、世の中の産婦人科医のスタンダードではありません。
なによりも、実際に顔と顔が見えて、互い信頼できる関係の担当医に出会うことが大切だと思います。
あと少しですが、お大事にしてください。
by haru (2014-11-24 14:48) 

haru

ハナさん、コメントありがとうございます。
子供の成長は、本当にあっという間ですね。
気がついたら歩いてるし、気がついたら、まともなことを言って、大人をびっくりさせています。
「反抗期は、その子が『賢く』なっている、成長の証拠だから、むしろ、褒めてやりなさい。」と、かつて、息子の保育園の園長さんに教えてもらったことがあります。
ボクも、一日一日の子供の成長に、感動と感謝の気持ちをもって喜んでいます。
妊娠は不安の連続ですが、子育ては、もっと不安の連続ですよね。
by haru (2014-11-24 14:56) 

haru

ともたまさん、コメントありがとうございます。
なんとか、元気でやっています。
学会が公表していないので、専門医試験の小論文のテーマをここで詳細に書くことはしませんが、ともたまさんがかつて経験されたような、厳しい妊娠について述べることが求められました。
産婦人科医として(あるいは、小児科医として)の人間性の本質を尋ねるテーマであったと思います。
参考にする論文や資料はあっても、正解や模範解答はありません。
もちろん、とうてい800字だけで語り尽くせるものでもありませんでした。
ただ、この小論文を書くことで、自分のスタンスと方向性を再確認でき、すっきりしました。

by haru (2014-11-24 15:11) 

ともたま

haru先生。お返事ありがとうございます。
なんとか元気とのことで安心いたしました。
僕もなんとかやってます(^^;)
「正解や模範解答はない」
出産や婦人科の病気で、今まで数えきれない人たちと接してきて、全て同じだった人はいなかったと推測いたします。
出会った人たちにとって最高の結果をと思いお仕事され、最前線で真正面から立ち向かっている先生。
満点や心底満足ってのははないけど、後悔することは多々あってしまうんですよね。
そんな後悔等を少なくするため反省し日々頑張る。
自分の志すものの再確認。
1人じゃ仕事にならない。
僕も先生のお返事で自分を再度見つめなおすことができました。
僕もすっきりしました!

お忙しいとは思いますが、またお手が空きましたらブログを更新してください。
心配なので(^^)
by ともたま (2014-11-26 23:21) 

m

はじめまして!現在高校3年生で、助産師を目指している者です。たまたま、haruさんのブログを拝見し、おもしろくて過去の記事もほとんど読んじゃいました!実際の医療現場の現状や問題点、医師や助産師の仕事を知れ、自分もharuさんのような素敵な医師とお仕事したいと思いました!明後日に推薦入試を控えていて、より妊娠、出産などについて深く知れ非常に参考になりました!ありがとうございます!では、失礼します。
by m (2014-12-05 21:02) 

haru

ともたまさん、コメントありがとうございます。
先日、大学時代のクラブのOB会に参加し、二次会は、同じチームだったメンバーで飲み明かしたんですが、尊敬する小児科の先輩に、「最近、更新してへんな。」と第一声言われました。
自分が元気であることを、自分が思うことを、気にかけていただいているのかと気づき、感謝の気持ちでいっぱいでした。
思うことは日々あります。
ただ、なかなかアップできません。
by haru (2014-12-13 10:26) 

haru

mさん、コメントありがとうございます。
推薦入試はいかがでしたか?
いろんな思いのある中で、助産師という仕事を目指すことのなったと思います。
周産期医療の現場は、大変なこともありますが、喜びや感動に満ちあふれています。
頑張って下さい。
by haru (2014-12-14 15:48) 

かおりうむ

こんばんは!「笑顔の約束」で、出産時の失神のことをコメントさせていただいた者です。お忙しい中ブログアップありがとうございます。
実はあれから二人目を望んでいたら、6月に子宮外妊娠で右卵巣を切除して失ってしまいました。破裂まではしなかったので、自分自身の命に別状はなかったし、これも運命なので不幸中の幸いだったと落ち込まずにいられました。反対の卵管も造影検査をして問題がなく、それから二人目を授かれるようにと願っていますがなかなか思うようにいきません。10月で35歳を迎えました。授かれるも授かれないも運命とは承知してますが、やはり望んでいるときに叶わないというのは少し辛いものですね。自分の身近で妊婦さんや出産後の赤ちゃんをみると、だんだん少し羨ましくなってきてしまいました。そんなふうな見方はしたくないのですが、少しナイーブになってきてるのかもしれません。
先生のブログを拝見して、前向きな自分を取り戻したいと思います。
先生もお身体を大切に、これからも私達女性を支えてください。
by かおりうむ (2014-12-14 21:55) 

haru

かおりうむさん、コメントありがとうございます。
子宮外妊娠は、怖かったと思います。
また、年齢を重ねることで、それが無言のプレッシャーになるのも、30代半ばを過ぎた女性の多くが経験されるものでしょう。言葉に書けば、つらいことばかりです。
そんな経験のなかで、もし、次の妊娠がうまくいき、元気な赤ちゃんが家族として来てくれたら、そのときの自分のいろんな思いを、その子が大きくなったときに話してあげて欲しいです。
つらいと思っていた経験は、笑い話になり、命の大切さを知る、良い経験になると思います。
by haru (2014-12-24 07:48) 

かおりうむ

ハル先生、お返事ありがとうございました?コメントを読みながら涙が出てきました。自分が辛かったなどと思わないようにしていただけで、心底ではそんな気持ちを抑えていたのかもしれません。お言葉に、すごく、すごく勇気付けられました!お礼が言いたかったので、もう一度コメントさせていただきました。お忙しいハル先生、このコメントには返信不要です。本当にありがとうございました!
またブログ読ませていただきます。
どうかお身体をお大事に。
by かおりうむ (2014-12-25 13:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

メッセージを送る