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勇気という名のプレゼント [分娩]

最近は高齢の妊産婦が年々増加しています。
40歳なんて、珍しくありません。

うちの病院でも、先日46歳の方が出産されましたし、
そんな話を仲間内ですると、
「うち(の施設)は48歳。しかも、双胎。」
とか、ちょっとしたどや顔で言い返されたりします。

先日、一人の妊婦さんが出産されました。
42歳の初産婦さんでした。
結婚が遅く、ご主人は年下でした。

妊娠初期から、いつも機嫌良く?受診されており、
体重増加や血圧など、注意することもほとんどなく、
いわゆる「順調に」経過していました。
風邪を引かないようにと、病院に受診するときはいつもマスクをされていて、
この方を素顔を見たのは、妊娠36週に入ってからでした。

 「失礼ですけど、こんな顔してはったんですね。」
「そうなんです。すいません。」
 「いっつもマスクしておられたから。」
 「もし、緊急で手術することになっても、他の人と間違うかも知れなかったですね、わはは。」

健診についてきたご主人も楽しそうに、
「かわいい顔してるでしょ?」
って。
 「はい、そうですね~。」

この方は、妊娠初期からはっきりと意思表示をされていたことがあります。
分娩は最初から帝王切開を希望されていたのです。

電子カルテのサマリーに、
出産予定日とか合併症の有無などを記載している部分があるのですが、
そこに、
「選択的帝王切開希望」と記載してあります。
(・・・記載したのはボクですが、)

 「帝王切開ですか?」

「はい、高齢なんで。」
「高齢って、なにかとトラブルあるって言うし、安全な方でお願いします。」

 「帝王切開にも、それなりにリスクはありますよ。」

「はい、でも、赤ちゃんには安全な方がいいかなって。」
「それに、最初で最後の妊娠だと思うんです。」

 「わかりました。」

毎回の妊婦健診が、あまりにも順調だし、
妊娠9ヶ月目には、児頭が骨盤内に下がってきており、
妊娠10ヶ月目には、少し子宮口が軟らかくなってきていました。

こんな妊婦さんを帝王切開していいんだろうか?
悩んでしまうくらい、もったいない気持ちになりました。
もったいないですよ、といっても、
この方の気持ちは揺らぐことはありませんでした。

帝王切開の前に、ご主人と一緒に、手術のリスクを説明しました。
その後で、同意書を渡して、記入してもらいます。

たまたまでしたが、
入院した前日は、ボクが当直だったので、
夜中に陣痛が来たら、そのまま経腟分娩してもらおうか、なんて密かに考えていました。

結局、陣痛は来ることなく、
手術の朝になりました。
病室に顔を見に行きました。

 「おはようございます。いよいよですが、よく眠れましたか?」
「あんまり眠れませんでした。」
 「頑張りましょうね。」
「はい、よろしくお願いします。」

いつも、ずっとニコニコされていた方ですが、
さすがに緊張は隠せません。
笑顔が明らかにこわばっています。

帝王切開は、滞りなく順調に終わり、
元気な赤ちゃんが生まれました。

 「お疲れ様でした。 怖かったでしょう?」
「はい。そりゃ、もう。」
「でも、主人に似てくれててよかったです。」

いっぱいいっぱいのギリギリの笑顔で答えてくれました。

そこで、ボクは考えました。

高齢であると言うだけで、
自然な経腟分娩をせず、
帝王切開を受けることは、
本当に正しいことなんだろうか?
本当に必要な医療介入だったのか?
きっと、この方なら、普通に、いや、普通以上に順調にお産できたのではないか?

医学的に、何が正解か、わかりません。
46歳の初産婦なら、世の中のほとんど施設が帝王切開を選択するでしょう。

この方にとっての帝王切開は、
生まれてくる赤ちゃんに対して、
「自分ができる最大の安全」を提供する手段だったのだと思いました。

その安全を提供するために、
この方は、顔が引きつるくらいの恐怖に耐え抜いたのです。

陣痛は、そりゃ痛いでしょう。
しかし、
医学的に必要がなかったとしたら、
お腹をばっさり切って、赤ちゃんを産むなんて、
ボクが女性だったら、怖くてできないと思います。

この方は、妊娠をしたときに、
最後に、元気な赤ちゃんを抱っこする、という最終目標を達成するために、
自分がイメージできる最も確実な方法を選択したのでしょう。

この方が選択した帝王切開は、
もしかしたら、母親として、最初に赤ちゃんに捧げた、
『勇気』という名のプレゼントだったかも知れません。

これからも、ニコニコと
優しい笑顔で、子育てを頑張ってください。
そして、赤ちゃんが大きくなったときに、
自分がどんだけ頑張って、産んだのかを
誇らしく話してあげてほしいと思います。

本当にお疲れ様でした。

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セレナーゼ

私は妊娠経験はありません。でも、妊娠をして本気で子供を持ちたいと思うならば、帝王切開も覚悟をしたらいいのかなと思うようになりました。
元気に生まれてきてくれたら、それでいいのだと思いますよ。
by セレナーゼ (2013-07-12 02:33) 

ken

初めてコメントさせて頂きます!
私は産婦人科を志す医学部6年生です。

元々周産期医療に携わりたくて医学部に入りました。
大学に入った頃(2008年4月)に
haruさんのブログに出会いました。

最近haruさんのブログにもう一度出会って
ふたたび読ませて頂いています。

よく考えたあげくに赤ちゃんにとって一番安全な方法で
と決断された背後に、どれだけの苦悩があったのか
私には推し量ることしかできませんが、本当に大きな覚悟を感じます。

妊娠出産は、母体にとっていのちがけですし、
子どものあらゆるリスクを受け入れるという決意も必要で
それでも子どもが欲しいと思ったからなりたつ愛に溢れた営みだなあと
日々感動させられています。

先生、いつも記事をありがとうございます!
by ken (2013-07-12 06:04) 

ちばおハム

この子が最後の子ども、と思う気持ちわかります。
本当に無事に生まれて、そしてお母さんも無事手術できてよかったです。これからの子育てを楽しんでくれるといいな、と思いました。
by ちばおハム (2013-07-13 05:46) 

ふねちゃん

前回のブログでコメントさせていただきましたふねちゃんです。

無事に5月28日に3968gの女の子を出産することができました。
特に身体に問題もなく元気に生まれてきてくれたことが本当に嬉しいです。
子どもも大きく、羊水も多く、胎盤も800gを超えていたのでお腹が大きくなりすぎていたみたいです。
1人目は稽留流産、2人目は自然流産、3人目は無事に出産し、今回で4度目の妊娠出産でしたが、やはり妊娠出産は奇跡なんですね。
先生のブログを読むと本当に心がじーんとして、初心に変えることができます。
最近上の娘にイライラしてしまうことが多いのですが、大切に大事に育てていこうと思います。
by ふねちゃん (2013-07-13 17:53) 

タケ

選択的帝王切開があるとは知り合ませんでした。母として子を守り、歩みだす強い覚悟のあらわれなんですね…。
先生のブログコメントのラスト、本当にお疲れ様でした…という言葉が胸に染みいりました。
by タケ (2013-07-17 13:55) 

ミチ

はじめまして。38歳妊娠18週の初産婦です。一度目の繋留流産の処置の際に子宮穿孔で開腹手術をした経験があり、今回の経過によっては帝王切開になるかも?と医師からは言われており内心ビクビクしています。2度目は自然流産で、引っ越した事もあり病院を変えて3度目の妊娠でやっとここまで育ってくれて嬉しい反面、お腹を切るのは痛いので自然分娩したいけれど予定帝王切開の方が安全なのかな・・などと悩むところです。このお母さんは始めから決意されていてまさに「母の勇気!」を感じました。母は強し!ってやつですかね(笑)
by ミチ (2013-07-19 16:18) 

ササ

3人の子供を帝王切開で産みました。
世間では帝王切開をマイナスイメージに捉えている方が多いようで、「それなら陣痛知らないでしょ!」とドヤ顔されるのはしょっちゅうです。
その場は「そうなんですよ~」と笑ってごまかしますが、心の中では「無事に産むのが一番なんじゃ!と言い返しています。
今回登場のママさんに対する先生のコメントには、私、救われました。
by ササ (2013-07-30 17:38) 

あさがお

はじめまして。涙を流しながらこのブログを読みました。
今、妊娠9週、35歳主婦です。
とても悩んでる事がありご相談したいです。
それは、どこで産むかです。
リスクが高い妊娠なので…
子宮腺筋症で子宮は13センチあり、10年前に子宮外妊娠で卵管と子宮のはざまに着床したので子宮も欠けています。
腺筋症治療で2年、大学病院に通っていますが、そこはNICUがなく、担当医はもともと産科にいたので大丈夫で私もとっても信頼しています。四月に繋留流産した時もとても親身に丁寧に処置してくださいました。
都内ですので設備がしっかり、整った病院には困りませんが、わたしの通う婦人科はまず、妊婦さんをみない病院なんです。
先生でしたら私は設備の整ったNICUのある病院で産むべきだと思いますか?
by あさがお (2013-08-01 19:16) 

みこみこ

はじめまして。ところどころ涙ぐみながら 全てのブログを拝見致しました。
私は奈良在住の30歳二人目妊婦で、2歳から重度バセドウとアレルギーを罹患、手術をしても再発、挙句再投薬から無顆粒球症→RIで、今は医源性甲状腺(副甲状腺)機能低下と遺伝性の耐糖能異常(境界型糖尿)というハイリスク妊婦です。産まれてからずっと奈良県立医大のお世話になっています。

一人目は妊娠判明翌日に足元に血だまりを作る程の出血をし、3ヶ月近く切迫流産で絶対安静になりましたが安定期以降は順調、しかし35w6dで突然早産、元気な男の子を産みました(もうすぐ3歳です)。

今日で29w5dで、先月末に突然茶オリが出て、早産兆候はないものの断続的に出血があり、自宅で極力安静中です。ちなみに出血の原因は不明ですが、それ以降帯下が黄色~黄緑で粘度が高く、ひょっとして何かの感染症かも?と次回健診の帯下検査を待っている状況です。一人目早産だけに毎日ビクビクです(T_T)


ブログを拝読しながら私自身なぜ医療関係にいかなかったのかとちょっと後悔もしつつ、また色々と勉強させて頂きました。
私自身 医大で産まれ、子供の頃から病院にずっと入院通院しており、私からしたら健診のたびに里帰りしているような感覚です(笑)。

そんな中で、私の症例はなかなかレアと知り、何かの役に立てればとたった一例かも知れませんが、同じ病気の患者さんや医療関係の方に症例として ブログで情報提供させて頂いております。

患者側として 献体など以外の形で医療の発展にお役に立てることはあるのでしょうか。私は医療の力でここまで生かせて頂いて子供も授かっているので、常々何か恩返しが出来たらなぁと思っているんですが…
by みこみこ (2013-08-07 18:23) 

haru

セレナーゼさん、コメントありがとうございます。
お産の形には、いろいろあって、自分のイメージした通りのお産をやり遂げることは大切であると考えています。
一番大切なものは、多くの産婦さんにとっては、赤ちゃんの命であると思います。しかし、必ずしも、それがすべての人にあてはまるというわけではないのです。
長い人生で、お産の時間なんて、一瞬と言ってもいいと思います。
一つのお産の形が、もし、その人のアイデンティティーを否定するものであるとしたら大問題なのかも知れません。
もちろん、帝王切開を選択することも、大事なアイデンティティーの形だと思います。
by haru (2013-08-11 06:58) 

haru

kenさん、コメントありがとうございます。
一つ一つの妊娠・出産には、深くて尊い物語があります。
その物語の中には、やはり、人と人の出会いがあります。
帝王切開するなんてもったいない、と思える産婦さんが、どうしても帝王切開してほしい、と訴えるには、その背景に、きっと、長い長い物語があるのだろうと思います。
医療者になり、多くの患者さんと出会い、ぞれぞれの人生を感じるとき、病のみを治す技術やスキルを身につけるだけでは十分でないと痛感します。
患者さんに興味を持ち、患者さんに対して、愛に満ちあふれた人間性で接することが何よりも必要であると思います。
kenさんなら大丈夫だと思います。
いつか、きっと一緒に仕事ができると信じています。そのときは、宜しくお願いします。
by haru (2013-08-11 07:09) 

haru

ちばおハムさん、コメントありがとうございます。
この方の、肩の力の抜け具合?が絶妙で、とていいカンジなのです。
自分の頑張ることができる加減が、自分でも理解されているようで、きっと無理をしない、笑顔の絶えない子育てをされると思います。
学ぶところも多いです。
by haru (2013-08-11 07:14) 

haru

ふねちゃんさん、コメントありがとうございます。
大きな赤ちゃん、お疲れ様でした。
ひとつひとつの妊娠には、流産も含めて、大切な物語があったのではないかと思います。
いらいらすることもあるでしょう。
でも、愛があれば、少々は許されると思います。

by haru (2013-08-11 07:22) 

haru

タケさん、コメントありがとうございます。
肩の力の抜けた、ひょうひょうとした印象の産婦さんでしたが、母としての覚悟を感じました。
ボクたち医療者にとっては、
いつものように、いつも通りの帝王切開をして、予定通りに、元気な赤ちゃんが生まれただけなのですが、「安心と安全という約束」が果たせて本当に良かったです。
by haru (2013-08-11 07:28) 

haru

ササさん、コメントありがとうございます。
そうです。
無事に産むのが一番なんじゃ!です。
ちゃんとした理由があって、頑張ったのなら、それでいいと思います。
下から産んだ人には、サボって産んだみたいに思われて、同じ、帝王切開の人には、「ワタシもよ。」なんて、大したことないみたいに言われたとしたら、少々割が合わない感じもしますが。
そういうときは、旦那さんになにかいいものをプレゼントしてもらいましょう。
by haru (2013-08-11 07:56) 

haru

ミチさん、コメントありがとうございます。
流産処置など、子宮内操作の既往があると癒着胎盤などのリスクが増えるため、慎重に対応します。
年齢を考えても、無理をしない、というのは大切かも知れません。
by haru (2013-08-11 08:15) 

haru

あさがおさん、コメントありがとうございます。
実際に診察していませんので、コメントは難しいですが、書いておられることからだけで判断しますと、おそらく、NICUの内病院で、あさがおさんの妊婦健診を引き受ける施設はないのではないでしょうか?
NICUよりも、24時間緊急手術に対応した麻酔科などが整っている施設が望ましいかも知れません。
by haru (2013-08-11 08:19) 

haru

みこみこさん、コメントありがとうございます。
経過が長いため、大学病院が、妙に落ち着くのだとおっしゃる患者さんは時々おられます。
ちゃんと、通院してもらうだけで十分な「恩返し」ではないでしょうか?
ボクら医療者にとって、もっとも困ることは、患者さんが病院に来ないことです。
by haru (2013-08-11 08:24) 

すもも

はじめまして、こんにちは。
現在妊娠中の身で、先生のブログを感動しながら拝読しておりました。こんなに熱く、優しく、熱心な先生に診ていただける患者さんたちが羨ましいなあ…と思っておりました。

ただ一つ、今回の記事で気になることがあります。

「夜中に陣痛が来たら、そのまま経腟分娩してもらおうか、なんて密かに考えていました。」

ここなんですが、事前に帝王切開をするということで双方合意の上で話しが纏まっていたのに、主治医の先生にそのようなお考えがあるということが、患者にとっては少し怖いです。
と言うのも、私は無痛分娩を予定しておりますが、もし主治医の先生が、密かに「頑張れそうなら麻酔なしで頑張ってもらおう」などとお考えだったら絶対に嫌だなと思ってしまいました…。

この患者さんと私の場合とでは状況が全然違っていますし、帝王切開する必要のない患者さんの体にメスを入れたくないという先生のお医者様としての良心を感じますが、それでもやはり違和感を感じてしまいました。
気分を害されたら申し訳ありません。

これからも、ずっと応援させていただきます。
では、失礼致します。
by すもも (2013-08-11 19:15) 

haru

すももさん、コメントありがとうございます。
まったく、気分は害していません。
陣痛が来たときに、その痛みや状況を本人と相談しながら、十分に安全に満足できるお産ができたかも知れなかったということです。
「不安」が(痛みではなくて)、この方が帝王切開を選択する一番大きな理由であるとしたら、外来主治医であるボクが分娩に立ち会えば、その不安の多くは減らすことができたでしょう。
(帝王切開も、それなりに痛いのですから、無痛分娩の約束とは少し違うようにも思います。)
また、夜間の緊急手術は、たとえ大病院でもスタッフの数が少ないため、昼間の予定手術よりリスクが高くなります。
もともとの帝王切開の適応(理由)が、医学的にも必須ではないと迷うところなので、そういうリスクを超えるメリットが大きくない場合はなおさらです。
もし、夜間に他の緊急手術が重なっていたりすると、準備に2時間くらいかかることもあります。そういう状況では、待機している間に、分娩が進行することもあります。
たしかに、裏切り行為になるかも知れないですが、互いに信頼関係が十分できているからこその判断です。
by haru (2013-08-11 22:56) 

KOKO

先生、初めまして。先生と同じ年くらいの周産期医です。先生のような気持ちを持ち仕事をしていますが憂き世・・・なかなかなことも多々です。先生のブログで励まされること多々・・・・世の中の妊婦さん、胎児、新生児がハッピーでいられるよう・・影で背中を押していけるよう・・・頑張ろう!と思えます。
先生、お身体ご自愛なさってくださいませ。ますますのご活躍をお祈りしてます。いつか学会でお目にかかれたら嬉しいですね!
by KOKO (2013-09-22 21:47) 

haru

KOKO先生、コメントありがとうございます。
まさしく先生と同じ思いです。
それでも、命の大切さや産婦人科医のしんどさなど、伝えないといけないことがある限り、ほそぼそと続けていこうと思います。
ちなみに現在でも、書きかけの記事は30個近くあります。


by haru (2013-09-23 20:33) 

なつきママ

はじめまして。
今年の8月14日に次女を子宮破裂にて死産したものです。

どうこの事実と向き合えばいいのか悩む中でインターネットを検索する日々で、そんな中先生のブログにたどり着きました。

私は3才の長女がいるのですが、第二子を願い去年妊娠。
しかし、子宮外妊娠で子宮も少し削る形で手術を受けました。
その際、子宮に傷が付いてるので次の妊娠は帝王切開を進めるとは言われましたが後は2~3回生理を見送れば妊娠可能としか説明を受けてませんでした。

そして、悲しい経験から次の子を焦っていた私は今年の3月にまた妊娠。11月の初めが予定日でした。
しかし、28週を迎えた8月13日に腹痛があり病院へ。
でも原因が分からないまま帰すのも心配だからとのことで入院。
しかし、胎児は元気だからとのことで様子をみる中で母体の腸閉塞か結石ではないかとのことで。
そのまま様子を見ていましたが夜中赤ちゃんの心臓が止まっていることがわかり、子宮口も全開になっていたので訳も分からぬままに分娩となりました。
分娩後もおさまらない腹痛に初めて主治医は子宮破裂を疑い私だけ緊急搬送。そのまま搬送先で緊急手術を受け私は一命を取り留めました。

子宮破裂に気付いてくれなかった主治医に何で、と思う気持ちもありますが、子宮破裂自体おこるのは陣痛きてからで、何もない妊娠経過中におこる症例はほとんどないと聞きました。
今は責める気持ちよりも今後こんな悲しい思いをする方がいないよう、これからに役立ててもらえたらという思いだけです。

ただ、搬送先のドクターからは次の妊娠も慎重に考えるべきと言われてます。
原因不明で何もない状態で子宮破裂をおこしているので、次もおなじことがおこるかもしれないと。
それでも、次の妊娠の希望をうばわれたら立ち直れない、という私のためにドクターも一緒に悩んでくれ、半年後CTで子宮の回復具合を見てそれでまた考えようということになっていますが…やはり不安です。

実際に診察されてない状態ではもちろんなんともいえないと思いますが先生ならどう判断されますか??
ぜひご意見教えて頂きたいです。

後、2009年8月に投稿されていた「この日がくると思っていた」で、帝王切開後に妊娠された方、子宮破裂おこさずに無事出産されたかも気になっています。
良かったら教えて下さい。
よろしくお願いします。
by なつきママ (2013-09-25 12:01) 

haru

なつきママさん、コメントありがとうございます。
つらいお産、それ以上に、命に関わる怖い思いをされたと思います。
陣痛が来る前の子宮破裂はきわめて稀です。
ただ、今回の状況がよくわからないのでそれ以上のコメントは差し控えたいと思います。
また、半年後のCTで、子宮の回復をどの程度まで判断できるのでしょうか?
厳しく聞こえるかも知れませんが、ボクの患者さんなら、おそらく次の妊娠はないと思います。

by haru (2013-09-27 11:39) 

ターニップ

今年の8月29日に超過6日目に緊急帝王切開で男の子を出産しました。
経過は順調でいつ産気づくかとワクワクしていました。
その日の深夜に陣痛発来し入院したんですが、子宮口がなかなか開かずで、何故か私の熱がぐんぐんあがっていきました。診断と検査の結果、気づかないくらいの破水があったようで、子宮内感染でした。これ以上時間をかけると赤ちゃんが危険とのことで緊急になりました。
医師から説明を受け、書類にサインした30分後には手術室にいて、あっと言う間に赤ちゃんが生まれました。
赤ちゃんの無事が何よりなので後悔はしてませんが、私自身が理解して納得する暇がまったく無い中で進んでいったので、入院中はかなりナーバスになりベッドの上で毎日泣きました。
いつ破水してたのか、なんで気付かなかったのか、気づいてくれなかったのか…医師や助産師を恨んだりもしました。自宅に帰り携帯でここのブログに辿り着き、読み進めて行く中で心打たれ、少し私の中のしこりが取れたような気がしました。
まだフッと思い出しては落ち込むことがありますが、そんな時はこちらのブログにお邪魔させて頂きます!
by ターニップ (2013-10-05 00:29) 

haru

ターニップさん、コメントありがとうございます。
前期破水→子宮内感染→胎児機能不全→緊急帝王切開、というお産の経過をたどる方はけっして珍しくないのが実際のところです。
「あのとき気づいていたら」、という気持ちは後になって、きっと何度となくわき上がってくると思います。
あとからじわっと、特に、次の妊娠のときに、「なんで帝王切開になったんだろう?」と、悩んでしまうこともあると思います。
自分がイメージしていたお産と、そのお産に差があって、その差がつらくなるのだと思います。
緊急の帝王切開の流れがあまりにも速すぎて、自分の気持ちがついてくる暇もなかったのも理由の一つしょう。
きっと時間がかかると思いますが、少しずつでも、気持ちが整理されていくことを期待します。
なににもまして、赤ちゃんが元気でよかったです。
by haru (2013-10-12 15:57) 

ともたま

haru先生、ご無沙汰しております。
10月15日18時24分、無事三男坊が誕生いたしました。
10月に入ってから直ぐの検診で、赤ちゃんが大きくなっていないと診断され、11日の検診でも大きくなっていなく妊娠高血圧症候群と診断され、そのまま緊急入院いたしました。
15日に陣痛促進剤を投与され出産いたしました。
診察では2700gとのことでしたが3272gあり元気いっぱいの産声をあげてくれました。
産科のスタッフは全然代わらず最高の方たちでした。
師長さんは我が家の3人息子、全部に立ち会ってくれました。
3回とも素晴らしい環境(気持ち)で入院&出産をさせていただき感謝しております。

妊娠高血圧症候群での自然分娩のリスクをネットで調べました。
出産前の医師との話し合いで、少しでも危険な兆候があったら即帝王切開に切り替えてくださいとお願いいたしました。担当の医師は目を逸らさず心を開いて、私の考えと気持ちをきちんと聞いてくれました。
嬉しかったです。
勿論妻とも色々と話し合いました。

この記事の女性と私の妻は同じ年です。
他人事には思えない記事で何度も読み返していました。
良いタイミングでこのお話と出会えました。
今回の妊娠出産で、妻と赤ちゃんの命をまた深く考え、想うことができました。
命を宿したと分かった瞬間、赤ちゃんがママのお腹で成長していく様子、そして誕生。
何物にも代えがたい最高のプレゼントです。
妻はこんな私の子供を4人も宿してくれました。
ありがとうの気持ちでいっぱいです。

今回の妊娠出産が私達にとっては最後になります。
天国の芽生がharu先生や病院のスタッフと出会わせてくれました♪♪♪
先生にいただいた優しい言葉、気持ち。
前にもお伝えしましたが、私の生きる糧となっています。
本当に本当にありがとうございました。

お忙しいと思いますが、これからもブログを続けていってください。

先生の優しいパワーが沢山の妊婦さんに届きますように!

by ともたま (2013-10-17 15:40) 

haru

ともたまさん、コメントありがとうございます。
ともたまさんのコメント読み、すぐにでもお返事したかったのですが、なかなか忙しくて、申し訳ありません。
新しい家族が増えて、よかったですね。
天国の芽生ちゃんにも、きっと喜びが伝わっていると思います。
もうすぐクリスマスですね。
命の大切さを教えてくれた芽生ちゃんにも、きっと今年も最高のプレゼントが届けられると信じています。
by haru (2013-12-02 18:48) 

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